2012年5月18日金曜日

ビールも噛んで?


先日参加したこちらの講演会。
本当は大町の畑で生ゴミリサイクルの実習も行なわれる予定でしたが、
雨天だったので残念ながらそれは中止。
それでも少し遅れて講演会場に着くと老若男女たくさんの人で賑わってました。


講演者の吉田さんは九州を拠点に、保育園や小学校で
生ゴミを微生物の力で堆肥化し土に鋤き込むというレクチャーを
精力的に実践されている方。


土や農薬の話から、普段の食生活や排泄物の話まで。
九州弁とユーモアをたっぷり交えて、テンション高めのお話しっぷりは
さながらトークライブ?のようでした。


園児たちが「菌ちゃん」と呼んで微生物や土と体当たりで親しむ様子の
スライドが微笑ましく。
穫れた野菜も、土がついたままホントに美味しそうに食べてました。


農薬まみれで微生物のいない土の畑からは、エネルギーに満ちた野菜が
穫れるはずもないとのお話には一同納得。
(事実、数十年前の農薬のなかったころの野菜より、ビタミンや
ミネラルの栄養価はガクンと落ちているようです。データで見せてもらいました。
それでも一度使いだすと、また農薬を使わねばならない悪循環)


また、野菜には成長点と言いもっとも滋養に富んだ部位があるのだとか。
例えばにんじんやごぼう等の根菜だったら皮の部分。
外食産業で広く使われているカット野菜や下処理済みの野菜などは、
効率化?のために、そうした滋養のある部分をほぼ削除してしまっているだけでなく、
水や汁にさらした後に流通するため、栄養の大部分は流出してしまっている。
なので、そうした野菜をいくらいっぱい食べたとしても、、、


じゃあサプリメントで、という発想もありますが、やはり生命には
ビタミンやミネラル以外の微量元素というようなものも大事だそうで。
そうしたものはなかなかサプリでは補えません。


ここ数年で日本人の免疫力が落ちてきているのは事実のよう。
たしかに、昨今はどんどん聞いたことのない病気が増えてきています。
SARSとか鳥インフルとかO-157とかとか。
(O-157も免疫力が高ければ体内に入っても発症しないそうですが、年々発症者の割合が増えてきているそうです。。)


やはり、身体を支えるには食が大事!
そして食を支えるには根源である土と、その中に住む微生物が大事ということでして。

それを体験実感できるのが、生ゴミリサイクルの素晴らしい点。
そのことを子供たちに(大人たちにも)楽しく教える吉田さんの活動は
素晴らしいな〜と。


我が家でも、生ゴミはある程度貯めてから畑に持っていき土に戻して
おりますが、不思議なもので最近ではただ捨ててしまうのは勿体ないなと思うように
なりました。ゴミに出したらただ燃やされてしまうだけですからね。
ものぐさなので、たまに貯めすぎて家人からはブツブツ言われたりもしますが。。



もちろん、ビール製造の際にでる麦芽滓も土へと還します。
けっこう量が出るので、うまく地元の人とも連携して家庭菜園などに
役立ててもらえたらいいな〜と考えています。


麦芽滓は土に還し、量り売りで容器はリサイクルし、
あとはコンポストトイレを設営?して飲んで出た排泄物も土に還せば、
畑→醸造所→ビール→また畑 という理想的な循環に!?


そして、講演では、体内を免疫力UPな状態にするには、日々の食生活に
天然の防腐作用を持つ”発酵食品”を取り入れるのが効果てきめんとのお話も。
土と同じく身体の中にも菌を補充?
味噌や醤油、納豆、たくあん・・・日本が誇るべき食文化だと思います。
あ、もちろんビールも!

ただし、これも酸化防止剤などの添加物の入ったニセ発酵食品では効果は???
そもそも本来発酵物の持つ力で熟成・長期保存できていたものに、保存料を
入れてるようでは本末転倒。ですがそんなものが幅をきかす世の中です。

そろそろ、次の世代のためにもちゃんとした発酵食品や食環境を
我々の手に取り戻すべきでは!
ヨロッコビールの大事な信念の一つです。


そして吉田先生曰く、よく噛んで食べることが何より大事!


というわけで、ビール飲むときもよく噛んで?!
長くなりましたがこの辺で。