2013年7月21日日曜日

Short Trip for 沼津!!!

昨日はちょこっと足を伸ばして、沼津へ。

目的地はこちら!




そう、今や日本のクラフトビールを代表するMicro brewery、沼津のBaird Beer。
ベアードにはタップルームと言って、ベアードビールを心ゆくまで堪能できるパブがあります。
今や横浜・中目黒・原宿と多店舗の直営タップルームがあるのですが、ここ本拠地沼津の漁港に面したその名も"沼津 fish market tap room"が一号店。
こちらの13周年PARTYに行ってきました!


まずは醸造所の中を見学(brewery tour)させて頂き、

taguchi-san arigatou!!!

僕にとっては、目からウロコの時間でした♪

実は数年前にも見学させていただいたことはあるのですが、自分で醸造所を運営するようになってから見ると、また格別の体験。
ベアードは日本のTop breweryの一つですからね、その13年間に及ぶBrewingの叡智と哲学を垣間見させていただきました。



見学の後は、Brewery横のパーキングロットでのBBQ!!!








Bairdファミリー、サポーターが集まって、終始とっても和やかな雰囲気♪

秘蔵の樽ビールもたくさん出てきて、、BBQも美味しくって、、それはそれは至福の時でしたよ。



たらふく飲んで、食べた後は、沼津漁港へプラッと散歩。
名産の干物やら物色して、旅行気分も味わって。




〆はタップルームにて。

こちらでもお隣の席の楽しいご家族と一緒になって、盛り上がってしまいました♪



こちらのベアードビール、創業されたのはMr.ブライアンというアメリカ出身の方。

最初は一仕込みが30ℓという、ヨロッコビールよりも小さい規模からのスタートでした。
いまや海外にも輸出し、日本のクラフトビールシーンを牽引する存在。

ブライアンのクラフトビールにかける情熱が、どれほど日本のシーンに影響を与えたか。



かくいう僕自身も、まだクラフトビールのクの字も知らない頃に、先輩に連れられ、ここ沼津のタップルームに。

ビールの種類も多くて、アンバーって何だ?IPAってどんなビールだ?と、当時は何を頼めば良いかも分からない状態。

ですがその多様な種類や、クラフトビールとBrew-Pubという世界観に圧倒されて。


この体験から、クラフトビールの世界にズブズブと入り込んでいくことに。。。


ですので、ここ沼津は僕にとってクラフトビールの洗礼を受けた初期衝動の地。


ベアードが無かったら、ヨロッコも無かったかもしれません。



この日のBBQ中にも、とあるアメリカ出身のベアードのサポーターの方と話したのですが、ベアードビールのすごいのは、単に美味しいクラフトビールを造っていることだけでなく、「タップルーム」というベアードの哲学に基づいた素晴らしい提供体制と合わせて、クラフトビール"文化"を日本に導いたところにあるのではないでしょうか。


尊敬するBREWERYの周年PARTYに参加できて、本当に嬉しかったのです♪






さてさて、現在の店頭ラインナップですが、シーズナルはショウガをふんだんに使ったGINGER ALE が並んでおります。
じっくり熟成させたので、ショウガの風味とビール自体がいい塩梅で馴染んできてます。
夏野菜の炒め物とか、焼きなすみたいな夏らしい料理と、もちろん生姜焼きとも相性よさげです。


来週末からは"Hoppin' experiment"weekと称して、色んなホップで仕込んだビールたちが店頭に並ぶ予定です!
ホップ違いの4種類のIPAと、2種類のシングルホップエール。

ぜひこの機会にホップの品種による味や香りの違いを体験していただきたいと思います♪


よろしくどうぞ〜。




2013年7月13日土曜日

Hoppin' experience!!

更新を怠ってるうちに、すっかり夏が来てしまいました。。
すみません!


まずは瓶詰め動画から。





相変わらず、フル回転で醸造しておりますが、暑くなってビールの出足も良くなってきて、若干在庫不足気味。
ですが、今週〜来週にかけて、色々と新作をリリースできそうです!



昨年の秋に醸造を開始してから、数えてみたところ今現在で94回の仕込みを行ないました。
年に300回以上の仕込みを行なうBREWERYもありますから、この数字が多いか少ないかはさておき、ヨロッコビールも徐々にですが経験を積んできています。


ビールの醸造というのは、やはり経験がモノを言う部分が大変大きいと僕は考えます。

ビールって仕込んでから飲めるようになるには少なくとも一か月以上がかかります(熟成を利かす場合は2~3か月以上)。
仕上がったビールを飲んでみて、「ここをもうチョイ」という感じで手直しして、その結果が分かるのはまた一か月以上先。

モルトにしてもホップにしても、数えきれないくらいたくさんの種類があります。
特徴がまとめられた資料のようなものもありますが、やはり実際に仕込みに使って仕上がったビールを飲んでみないことには、その一つずつの個性・持ち味が経験として自分の中に入って来ない。

そしてそれには時間がかかるのです。

そうした時間と経験を積み重ねて、自分の中の引き出しが増えてこそ、多彩な表現ができるようになる…。

うちは、まだまだ駆け出しなんで、今はそうした経験を積む時期と捉えてます。
なので、むやみやたらに複雑なレシピは組まず、ますはシンプルな組み合わせ/配合/塩梅を心がけて、ここまでやってきました。

もうすぐ100仕込みになりますので、そうしたらまたちょっと違うステージへと昇って、いろいろ試してみようかと思ってます。

そうしたBREWERYとしての成長を見守っていただくのも、またクラフトビール文化の一つの楽しみかと。

カルチャーって、やっぱりコミュニティが育てていくものですものね♪



と、話が逸れてしまいましたが、そうした経験の過程として、最近はホップをいろいろ実験的に試しています。




ホップにも本当にたくさんの種類があって、それぞれ香りや苦みのキャラクターがある。

自分で育ててることもありますが、僕はこのホップという植物に魅了されています。

本日、瓶詰めしているのは、「シングルホップ」シリーズとでもいうか、一種類のホップだけで仕込んだビールたち。

通常は2~3種類以上のホップを組み合わせて使うのですが、あえて一種類のホップで仕込み、ベースとなるビールもよりホップの特徴が分かりやすいようにシンプルでライトに。

シングルホップ「"CITRA"BITTER」と「"CENTENNIAL"BITTER」の二種類を来週末あたりからリリースしようと思います。




そして、I.P.Aもちょっと実験してみました。
いつもは"SIMCOE"というホップを使ってドライホッピング(出来上ったビールにさらにホップを浸け込む)しているのですが、次のバッチでは4種類のホップでそれぞれドライホッピング。
"AMARILLO"はオレンジ系の優しめな香り、"CITRA"は鼻を抜けるようなシトラシーな香り、"CENTENNIAL"はより複雑な奥ゆきがあるような、そして"SIMCOE"はいつものヨロッコのちょっとパイン系な香り!?

といった具合に、並べて飲み比べるのも面白いと思います。

少々マニアック?
いえいえ、ビールなんであくまで気楽に。

ですけど、これまでよりももっとホップに親しんでもらえたら。


こちらの4種のIPAも来週からリリース予定です。



今週は、今日から新作の"AMBER ALE"をお出ししてます。

こちらはホップの主張は控えめに、トーストやビスケットを連想させるモルトの甘みがフワッと口の中に広がります。

オールラウンドに合わせやすい一本です。

ぜひ、お試しください♪



have a nice week end!
with tasty craft beers.