今日はPORTER仕込んでます。
PORTERも4バッチ目となり、
使うモルトの配合具合をかなり微調整。
より狙った味に近づけてきていると思います。
こちらは挽いた後のモルト。
これを湯に浸けて、麦汁を作るところから仕込は始まります。
酵素の力で、麦のデンプンが糖分へと変わっていって....
発酵前の麦汁は、なにも糖分を添加していないのに、
とっても甘いです。
穀物由来の天然な甘み。
この糖分が、発酵によりアルコールと炭酸ガスに
なるというのが、基本ですね。
酵素の力で、デンプンが糖分へと変わるというのは、
例えて言うと、
お米を口の中で、噛めば噛むほど甘くなるというのと似た作用。
古来から地方によっては、
一度噛んだ米で'どぶろく'を作っていたそうですから、
昔の人は経験的にこの酵素の力を知ってたわけですね〜。
今は科学万能主義な時代ですが、
こうした古来から育まれた「知恵」というものは
本当に素晴らしいと思います。
発酵もまた然りで
手前味噌という言葉もあるように、
一昔前までは、各家庭にその家の味がする
発酵食品があったわけですから、
それはとても豊かなことだったと思います。
今は、そんな発酵文化がまたリヴァイバルされ
見直されている時代。
ぬか漬け、味噌、酵素ジュース等、
話を聞くと、家庭で楽しんで作られている方多いようで、
皆さんとても楽しげです。
家に発酵物があるのって、
とても楽しいですよ〜。
うちも、バタバタで最近できてませんが、
またぬか漬け再開したいです。
そんな傾向とは反対に、
流通やコストのことばかりが重視され、
本物の「味噌」や「醤油」が
スーパー等の店頭からどんどん消えていっているのも
また事実。
本来、発酵食品には天然の防腐作用があるのに、
いま多く売られている醤油や味噌には
添加物としてアルコールなどの防腐剤が使われていたりします。
これはまったく本末転倒?
ビールだって、昔は流通などしませんから、
その土地土地の味わいのあるビールが各地方で育まれたわけです。
そして当然流通のための熱処理などはせず、
酵母も活きて、そしておそらく農薬などもなかったので、
みんなが今で言うビオワインや自然酒のようなお酒を飲んでた!?
技術や科学の恩恵はたくさん受けて生きてますが、
そうした面では、昔の人の方が良い酒飲んで、
良い酔いしてたんじゃないかなあとも
思う次第です。
ともかく、
安く便利なものにはそれはそれで魅力はありますが、
そればかりになってしまうと、
日本の「宝物」とも言える発酵文化の本物の生産者、味噌や醤油の蔵元が失くなって
いってしまうのも現実です。
子供たちの未来のためにも、大いなる知恵と豊かな食文化は
残してゆきたいですね〜。
僕は飲み食いだけが趣味みたいなものなので、
切にそう思います。
ぜひ、たまにはふだん買っている味噌や醤油の裏ラベルも
見てみて下さい!!
なるべくなら、
添加物なしの本物の味噌醤油を!
長くなってスミマセン。
話は変わりますが、
昨日は鎌倉山で行なわれた撮影会に声をかけていただき
参加してきました〜。
原宿の「ROCKET」というギャラリーが発行している
食とアートをテーマにした雑誌だそうです。
この界隈の名料理人が集まって、
畑の中にセッティングされたテーブル上に
ところ狭しとご馳走が♬
ビールを提供する傍ら、
僕もすっかり堪能させていただきました!
五感を刺激する料理たちに、
僕ももっと美味いビールを造りたい衝動に駆られました!
今、店頭にはラインナップ少し復帰しまして、
I.P.A、PALE ALE、PORTERの3種が並んでおります。
明日から世間は三連休ですね。
HAVE A NICE WEEKEND♪