昨日はamigo kitchenのお二人に誘っていただき、
逗子市と市民が恊働で行なう
「逗子まちなかアカデミー」のキックオフパーティに参加してきました。
逗子をもっと面白い街にしていこうという趣旨の集まりで、
昨夜はそのオープニング。
市長も交えた交流会という感じ。
地場産の食材を使った美味しい料理の数々と、
うちのビールを囲みながら、
たくさんの有意義な話が展開されていました。
写ってはませんが、市長にもヨロッコ飲んで頂きました!!! |
会場となったのは、B&Bからも徒歩二分ほどのところにある
キリガヤさんの新社屋。
こちらには、こうした市民の集まりのために
設けられたスペースがあり、
その心意気が素晴らしいです。
社長の桐ヶ谷さんは、被災した陸前高田でも
さまざまな活動をされています。
僕も震災後、陸前高田に行きましたが、
本当に焼け野原のような状況だった…
今も目に焼き付いています。
被災地での雇用回復にも尽力されており、
そのお人柄が溢れる話しっぷりに僕はすっかりファンになってしまいました!
近所に、こんな会社があるというのは
本当に喜ばしいことだなあと。
他にも、市の抱える大きな問題の一つ、
ごみ問題についても提言があり、市長からは
かなり大胆な発言も。
逗子も「キエーロ(生ごみコンポスト)」がかなり増えそうです♪
生ゴミはゴミ全体の約4割を占めるそうで、
それがなくなればゴミ処理費用もかなり圧縮でき、
もっと他のことにお金が回せるとのことです。
話を聞きながら、自分の工場のことも考えておりましたが、
うちのような小さい規模のビール工場だと、
ゴミというのはあまり出ません。
出るのは主に二つで、
仕込に使う麦芽の滓と使い終わったビール瓶。
使用済みの瓶は現状リサイクルできておらず、
地域の資源回収に出してもらってますが、
もうすこし落ち着いたらリユースできる「通い瓶」制度を
導入したいと思っています。
年明けにはなっちゃうかな。
もう一つの麦芽滓については、
ご存知のとおり畑で自己処理してますので、
ゴミにはなってませんが、
これもゆくゆくはもう一歩進めて、
なにか「パブリック(共同)コンポスト」とか
バイオマスとか、そういった風にできたらな、と思いました。
パーマカルチャーを実践してる友人がよく言うのですが、
「ごみだったものがタカラモノに変わるっていうのが興奮するんだよね」と。
麦芽滓もうまく処理すれば
良い肥料やエネルギーになるわけで、
たとえば、B&Bの向かいの青果市場さんで出る野菜の葉くずも
ブレンドしたらもっと良い堆肥が作れそうだし、
その堆肥のが化成肥料より安いということになれば
有機野菜も増えるだろうし、
それならその堆肥のもととなる麦芽や葉くずも
オーガニックのもののが良いんじゃないかとか
色んな視点が生まれます。
'compost toilet' 土に還すなら排泄物もオーガニックに!? |
堆肥もバイオマスも”発酵”ですからね、
また酵母の力を借りるわけですが。
ともかく、そうしたムーブメントを広げるには、
”楽しい体験”というのが不可欠だと思います!
小難しいより、楽しい美味しいことのほうが
人を惹き付けますから。
美味しい食べ物とかビールとか、楽しいワークショップとか、
とっかかりをたくさん用意することが近道の一つなのでは。
そこから先は自由に深入りしていけばいいわけです。
行政も市民もあまり堅苦しいことに縛られすぎず、
楽しみながらコミュニティが成熟していったら良いですね。
酵母というのは環境が整うとドンドン増殖していくのですが、
街全体にも、酵母のような人や店が増えていって、
ある一点を超えたら、町が発酵しだすと思います!!
逗子ももっともっと楽しい町になりそうですよ♪
そう思える昨夜の集まりでした。
Portlandでよく見たゴミ問題についてのカワイイポスター。 デザインが良いからトイレとかによく貼ってあった。こういうのいいですよね。 日本では役所が絡むとどうしても堅苦しくなりがちですが。。 |