すみません!
まずは瓶詰め動画から。
相変わらず、フル回転で醸造しておりますが、暑くなってビールの出足も良くなってきて、若干在庫不足気味。
ですが、今週〜来週にかけて、色々と新作をリリースできそうです!
昨年の秋に醸造を開始してから、数えてみたところ今現在で94回の仕込みを行ないました。
年に300回以上の仕込みを行なうBREWERYもありますから、この数字が多いか少ないかはさておき、ヨロッコビールも徐々にですが経験を積んできています。
ビールの醸造というのは、やはり経験がモノを言う部分が大変大きいと僕は考えます。
ビールって仕込んでから飲めるようになるには少なくとも一か月以上がかかります(熟成を利かす場合は2~3か月以上)。
仕上がったビールを飲んでみて、「ここをもうチョイ」という感じで手直しして、その結果が分かるのはまた一か月以上先。
モルトにしてもホップにしても、数えきれないくらいたくさんの種類があります。
特徴がまとめられた資料のようなものもありますが、やはり実際に仕込みに使って仕上がったビールを飲んでみないことには、その一つずつの個性・持ち味が経験として自分の中に入って来ない。
そしてそれには時間がかかるのです。
そうした時間と経験を積み重ねて、自分の中の引き出しが増えてこそ、多彩な表現ができるようになる…。
うちは、まだまだ駆け出しなんで、今はそうした経験を積む時期と捉えてます。
なので、むやみやたらに複雑なレシピは組まず、ますはシンプルな組み合わせ/配合/塩梅を心がけて、ここまでやってきました。
もうすぐ100仕込みになりますので、そうしたらまたちょっと違うステージへと昇って、いろいろ試してみようかと思ってます。
そうしたBREWERYとしての成長を見守っていただくのも、またクラフトビール文化の一つの楽しみかと。
カルチャーって、やっぱりコミュニティが育てていくものですものね♪
と、話が逸れてしまいましたが、そうした経験の過程として、最近はホップをいろいろ実験的に試しています。
ホップにも本当にたくさんの種類があって、それぞれ香りや苦みのキャラクターがある。
自分で育ててることもありますが、僕はこのホップという植物に魅了されています。
本日、瓶詰めしているのは、「シングルホップ」シリーズとでもいうか、一種類のホップだけで仕込んだビールたち。
通常は2~3種類以上のホップを組み合わせて使うのですが、あえて一種類のホップで仕込み、ベースとなるビールもよりホップの特徴が分かりやすいようにシンプルでライトに。
シングルホップ「"CITRA"BITTER」と「"CENTENNIAL"BITTER」の二種類を来週末あたりからリリースしようと思います。
そして、I.P.Aもちょっと実験してみました。
いつもは"SIMCOE"というホップを使ってドライホッピング(出来上ったビールにさらにホップを浸け込む)しているのですが、次のバッチでは4種類のホップでそれぞれドライホッピング。
"AMARILLO"はオレンジ系の優しめな香り、"CITRA"は鼻を抜けるようなシトラシーな香り、"CENTENNIAL"はより複雑な奥ゆきがあるような、そして"SIMCOE"はいつものヨロッコのちょっとパイン系な香り!?
といった具合に、並べて飲み比べるのも面白いと思います。
少々マニアック?
いえいえ、ビールなんであくまで気楽に。
ですけど、これまでよりももっとホップに親しんでもらえたら。
こちらの4種のIPAも来週からリリース予定です。
今週は、今日から新作の"AMBER ALE"をお出ししてます。
こちらはホップの主張は控えめに、トーストやビスケットを連想させるモルトの甘みがフワッと口の中に広がります。
オールラウンドに合わせやすい一本です。
ぜひ、お試しください♪
have a nice week end!
with tasty craft beers.